法事はもともと、仏教行事全てを指していましたが、今日では年忌の供養や追善供養などの法要を営むことを言うようになりました。
法事は十三仏の振興と深く結びついています。葬儀の後、故人は初七日忌の本尊不動明王から四十九日忌の薬師如来、三回忌の阿弥陀如来、三十三回忌の虚空蔵菩薩など、それぞれの本尊に導かれていくという信仰が、各宗派共通に伝わってきました。その十三仏に結びつく節目となる日ごとに、法要を営むことが昔からの習わしとなっています。
また、亡くなった方やご先祖様のために法要を営むことは、善行を重ねる意味があり、その法事を追善供養ともいうのです。